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比初のREIT(リート)が来月上場へ

フィリピン証券取引委員会は、7 月 10 日、アヤラランドグループのフィリピン初の REIT の新規公募(IPO)、フィリピン証券取 引所(PSE)への新規上場を承認した。 アヤラランドは当初、2019 年中の REIT 発行を計画、既に子会社デラロサ・プロパティ・デベロップメントをアヤラランド REIT 社(AREIT)へと改組した。新型コロナ感染拡大による混乱などで、発行計画スケジュールは当初予定より遅れているが、SEC の承認により、ついに、フィリピンで REIT が初登場することになる。 アヤラランドは、2020 年 2 月 7 日、フィリピン証券取引委員会(SEC)へ REIT 売り出し(IPO)の申請を行った。具体的に は、アヤラランドREIT 社(AREIT)株式約 4 億 7,864 万株(うち新株約 4,786 万株)を 1 株当たり 30.05 ペソで売り出 す。最大約 2,393 万株の追加オプションが付せられており、この追加オプションがフル行使された場合の総発行額は約 150 億ペソとなる。ただし、新株発行は 4,786 万株に過ぎず、大半は既存株式の売り出しであることから、アヤラランドが獲得する 新規資本は約 14 億 4 千万ペソである。 今回 REIT の対象となる不動産は、マカティ市の 24 階建てのソラリス・ワン、アヤラ・ ノースエクスチェンジとマッキンリー・エクスチェンジの 3 つの商業ビルであるが、今後ポートフォリオを拡大させる方針である。 この AREIT の IPO 期間は、現時点で 2020 年 7 月 27 日~31 日、PSE 上場日は 8 月 7 日と予定されている。なお、フィリピンでは、2010 年 2 月 9 日に不動産投資信託(REIT)法が発効となった。しかし、その後、税制や公開比率を 巡っての意見対立が続き、REIT 法成立 10 年後の現在も未だ REIT 発足に至っていない。このような状況を打破し REIT を発足させるべく、証券取引委員会(SEC)は、2019 年 10 月に、REIT に関する最終ガイドライン草案を発表した。その最終ガイドラインには、REIT 創出不動産企業の初年度の最低放出率を 33%に緩和することなどが盛り込まれている。PSE も REIT 発行企業の最低払い込み資本金規制を引き下げた。そして、2020 年 1 月 20 日、SEC、BIR、財務省、PSE という 関係機関によって、REIT 最終ガイドライン承認署名が行われた。REIT 法成立後 10 年間の未発足状況に終止符が打たれつつある。【フィリピン経済・金融・投資情報】

ついに、フィリピンでもREIT(リート)が上場となります。10年前から、話だけはありましたが、ようやく実現へとなりますね。 REIT(リート)とは、投資者から集めた資金で不動産への投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を原資として投資者に配当する商品で、一般的に「不動産投資信託」とよばれています。 今後、フィリピンの不動産市場は、新型コロナの影響で下がりますが、このREIT(リート)の上場により、底上げされていくと見ています。


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