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よくある質問: Blog2

オフィス好調・モール活況──それでもメガワールドの2025年Q3利益が伸びなかった理由とは?

  • bedandgoinc
  • 1 日前
  • 読了時間: 4分

November 25,2025


メガワールド社は2025年第3四半期において、リース事業とホテル事業が堅調に推移した一方で、コスト上昇と住宅部門の利益率低下が重なり、全体としてはまちまちな決算結果となりました。四半期ベースでは利益がやや落ち込んだものの、1〜9月累計でははるかに明るい見通しを示しており、オフィス、商業施設、ホテル、そしてタウンシップ事業全体で持続的な成長が確認されました。


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第3四半期は伸び悩むも、リースとホテル事業が収益を下支え


7月〜9月期において、メガワールドの親会社帰属純利益は 1.16%増の52億3,000万ペソ と小幅な伸びにとどまり、連結収益も 4.34%増の199億6,000万ペソ に上昇したと、同社は証券取引所への開示で発表しました。


この控えめな増益には、総費用が1.62%増の125億4,000万ペソへ膨らんだこと や、住宅部門の利益率が低下したことが影響しています。


メガワールドの主要収益源である不動産販売は 0.84%増の131億3,000万ペソ とわずかな増加にとどまりました。一方で、

  • レンタル収入:55億1,000万ペソに増加

  • ホテル事業:13億2,000万ペソを計上


と、リースおよびホテル事業は堅調な結果を維持しました。


ルルデス・グティエレス=アルフォンソ社長は、第3四半期の業績について、厳しい市場環境の中でも 「メガワールドのリカーリング収益(継続的収益)基盤の強さと、住宅およびホテル商品の堅調な需要が引き続き支えとなった」 とコメントしました。


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9カ月累計では好調:力強い成長とリカーリング収益の拡大が鮮明に


第3四半期がやや弱含んだ一方で、メガワールドは 1〜9月累計で力強い業績 を記録しました。

  • 親会社帰属純利益:16%増の159億3,000万ペソ

  • 収益:8.91%増の606億1,000万ペソ

  • 不動産販売:402億4,000万ペソ

  • レンタル収入:162億4,000万ペソ

  • ホテル収入:41億3,000万ペソ


第3四半期に一部変動があったにもかかわらず、オフィス・商業施設・ホテルといった リカーリング収益部門が引き続き成長の中心 となりました。


リース事業の強さ:オフィスとモールが牽引

メガワールドのオフィスリース事業は、市場全体を上回るパフォーマンスを維持しました。同社は以下の契約成果を達成しています。

  • 新規リース契約:14万平方メートル

  • 更新契約:12万平方メートル


需要を支えているのは、メガワールドの統合型タウンシップ内で事業拡大を進める BPO企業や多国籍企業 の存在です。


オフィスリース収入は前年同期比 15〜16%増 の 110億ペソ超 に達し、業界の回復基調と賃料上昇の進行を示しました。


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メガワールド・ライフスタイルモールも好調、リース収益は13%増の51億ペソ

メガワールド・ライフスタイルモールも堅調な結果を示し、リース収入は 13%増の51億ペソ を計上しました。この成長は、Uptown Bonifacio、Eastwood City、Lucky Chinatown など主要商業拠点での 来客数の増加、テナント拡大、消費活動の回復 が追い風となりました。


旅行需要の回復でホテル事業が反発

ホテル部門は 41億3,000万ペソ(13%増) と力強い回復を見せました。客室単価の上昇に加え、Grand Westside Hotel の開業など新規ホテルの稼働が寄与しています。


ホスピタリティ部門は、国内旅行の増加、MICEイベントの活性化、訪日観光客の増加などから、引き続き恩恵を受けています。


住宅事業:堅調維持、主要プロジェクトが牽引

不動産販売は年初来で 6%増の402億4,000万ペソ に達しました。以下の主要プロジェクトでの着実な販売進捗と建設工事の進展が貢献しています:

  • Uptown Bonifacio(タギッグ)

  • ArcoVia City(パシグ)

  • Maple Grove(カビテ)

  • The Upper East(バコロド)


また、メガワールドは Megaworld Luxe Collection(超高級住宅ライン) を発表し、ハイエンド住宅市場に本格参入したことでも注目を集めました。


タウンシップ戦略は依然として長期成長の核に

メガワールドは現在、全国36のタウンシップ(約7,000ヘクタール) を展開しています。年内にはメトロマニラ以外で新たなタウンシップを立ち上げる計画で、住宅・商業・オフィス・ホテル・ライフスタイル機能を組み合わせた タウンシップ中心の成長戦略 をさらに強化します。

さらに同社は、

  • 1株当たり0.094ペソのキャッシュ配当

  • 20億ペソの自社株買いプログラム


を実施し、財務基盤の強さと長期的な成長への自信を示しました。


市場見通し:メガワールドの次の一手は?

アナリストによると、第4四半期の業績は以下の要因に左右される可能性があります。

  • オフィスを中心としたリース需要の持続

  • 年末商戦によるモール来客数の増加

  • ホテル需要の季節的上昇

  • 住宅プロジェクトの完成による売上計上


一方で、金利上昇やインフレ圧力 が住宅需要を抑制するリスクも指摘されています。しかし、Globalinks Securities の Toby Allan Arce 氏は、引き続き オフィスと小売を中心としたリカーリング収益が2025年の成長エンジン になると見ています。


出典:

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