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マニラ賃貸のヒント:契約書に署名する前に確認すべき7つの重要ポイント

  • bedandgoinc
  • 10月6日
  • 読了時間: 4分

October 6, 2025

マニラでコンドミニアムやアパートを借りることはワクワクする反面、注意も必要です。仕事のために転勤する駐在員、CBDに近い場所へ引っ越す若手プロフェッショナル、利便性を求める家族のいずれであっても、十分な下調べをせずに賃貸契約を結ぶと、高額なトラブルにつながる可能性があります。


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契約書に署名する前に、賃貸契約の内容を確認し、物件をしっかり内見し、マニラでの賃貸に伴う法的・財務的な責任を理解することが非常に重要です。以下の7つのチェック項目を確認することで、スムーズで安全、かつストレスのない賃貸生活を送ることができます。


1. 賃貸契約書の内容を細部まで確認する


賃貸契約書は、あなたの賃貸関係を支える法的な柱です。家賃額、支払いスケジュール、敷金、ペナルティ、メンテナンスの責任、解約条件など、すべての条項を注意深く読みましょう。


貸主の正式な氏名、物件住所、契約期間、月額家賃が明確に記載されているか確認してください。曖昧な表現や、双方の署名がない手書きの追記は避けるべきです。不安な場合は、フィリピンの賃貸法に詳しい法律専門家に契約書を確認してもらうのが賢明です。


2. 契約期間と更新条件を確認する


マニラでは、賃貸契約は6か月〜1年の期間で結ばれることが多く、更新オプションが付いている場合もあります。更新が自動なのか、事前通知が必要なのかを確認し、初回契約終了後の家賃改定に関する条項もチェックしましょう。


一部の貸主は毎年5〜10%の固定家賃上昇を設けている場合があり、また市場状況に応じて再交渉を行うケースもあります。これらの条件を事前に把握しておくことで、予算を立てやすくなり、予期せぬ家賃の値上げを避けることができます。


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3. すべての支払いと隠れた費用を明確にする


月々の家賃だけが支出ではありません。管理費、公共料金、駐車場代、入居時の諸費用など、追加費用についても確認しましょう。特にマカティやBGCなどのコンドでは、テナントが負担する管理費が高額になる場合があります。


また、前家賃と敷金が何か月分必要かも確認してください。一般的には前家賃1か月分と敷金2か月分が慣例ですが、貸主によってはそれ以上を求められることもあります。すべての支払いについて、正式な領収書を必ず受け取りましょう。


4.  物件を丁寧に内見する


契約書に署名する前に、ユニットの徹底的な内見を行いましょう。家電、エアコン、配管、照明、全体的な清掃状態を確認します。特に古い建物では、水漏れ、カビ、害虫などがよくある問題なので注意が必要です。


内見時には写真や動画を撮影し、既存の不具合を文書にまとめて契約書の付属書類として添付しておきましょう。これにより、入居前からあった損傷について後から修繕費を請求されるリスクを防げます。


5. 解約・退去条項を確認する


ライフスタイルや仕事の変化で、途中解約が必要になる場合もあります。そのため、早期解約の際に必要な通知期間(通常30〜60日)や、適用される違約金について確認しておきましょう。


契約によってはロックイン期間(一定期間内は解約できず、敷金が没収される可能性がある期間)が設けられている場合もあります。これらの条件を事前に理解しておくことで、退去時のトラブルを未然に防ぐことができます。


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6. マニラの法律に基づくテナントの権利を理解する


「賃貸借規制法(Rent Control Act:共和国法第9653号、延長版)」は、特定の価格帯の賃貸物件に適用され、年間家賃の上昇幅に上限を設け、テナントを不当な立ち退きから保護しています。この価格帯に該当しない場合でも、民法に基づき、立ち退きの事前通知や不当な請求からの保護といった権利が認められています。


地元の法律を理解しておくことで、交渉を有利に進められるだけでなく、契約期間中にトラブルが発生した場合にも冷静に対処できます。


7. 貸主と物件の正当性を確認する


最後に、取引相手が法的な所有者または正式に委任された貸主であることを確認してください。代理人と取引する場合は、権限委任状や権原証書(TCT/CTC)の写しを提示してもらいましょう。


残念ながら、マニラでは特にオンライン上で賃貸詐欺が発生することがあります。所有権を正しい書類で必ず確認し、可能であればライセンスを持つ仲介業者や信頼できる不動産会社を通して契約を進めることで、リスクを最小限に抑えることができます。


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マニラで賃貸契約を結ぶということは、単に家賃に同意するだけではなく、法的・財務的な責任を伴う重要なコミットメントです。契約内容から物件の状態、法的保護に至るまで、これら7つの重要なポイントを確認することで、思わぬトラブルを回避し、安心して快適な賃貸生活を送ることができます。


マカティ、BGC、オルティガス、パサイなど、どのエリアで賃貸する場合でも、十分な情報を持つことは、より有利な交渉、隠れたコストの回避、そして安心して新しい住まいを楽しむ力につながります。契約書に署名する前にすべてを丁寧に確認する時間を取りましょう——きっと将来の自分が感謝するはずです。

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