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よくある質問: Blog2

ロビンソンズ・ランド 2025年第2四半期業績発表:堅調な成長を維持 強固な基盤業績と戦略的拡大で躍進

  • bedandgoinc
  • 8月12日
  • 読了時間: 6分

更新日:8月13日

Date: August 12,2025


フィリピン・マニラ – 2025年8月8日 – ゴコンウェイ・グループの不動産開発部門であるロビンソンズ・ランド・コーポレーション(PSE: RLC)は、2025年も堅調な業績を継続し、投資事業と開発事業をバランスよく組み合わせたポートフォリオによって成長の勢いを維持しています。同社の最新の財務実績は、変化する市場環境の中でも中核事業の強靭さと、慎重かつ効果的な財務戦略の有効性を改めて示すものとなっています。


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財務実績:好調な上半期を基盤にした成長


2025年第2四半期において、RLCの連結収益は120億ペソとなり、前年同期比で16%増加しました。この堅調な四半期業績により、2025年上半期の収益は前年(213億ペソ)から8%増の230.3億ペソに達しました。


親会社株主に帰属する純利益は、第2四半期において34億ペソと7%増加しました。2024年に計上された一時的利益を除いた上半期ベースでは、純利益は68.8億ペソとなり、前年同期比で5%の増加となり、全事業部門における堅固な基盤を反映しています。

また、収益性も健全に維持されており、上半期のEBITDAは125.3億ペソ、EBITは95.6億ペソとなり、強固な営業利益率を確保しています。


将来の成長に向けた財務基盤の強化


RLCは、上半期に73.7億ペソの満期債務を返済したことにより、支払債務総額を14%削減し、459.1億ペソに抑えることで財務の安定性を強化しました。その結果、2024年末の27%からネット・デット・エクイティ比率は24%へと改善しました。


このより強固な資本構成により、同社は過度なレバレッジをかけることなく、戦略的買収の実施、開発ポートフォリオの拡大、革新的プロジェクトへの投資などにおいて、より高い柔軟性を持つことが可能となります。


RLCの社長兼CEOであるマイベル・V・アラゴン=ゴビオ氏は、「今回の成果は、当社の多角的なポートフォリオの強さと、規律ある実行への取り組みを反映しています」と述べ、さらに「当社は引き続き、投資ポートフォリオと開発ポートフォリオの両面で戦略的拡大と革新を進め、長期的な株主価値の創出に注力していきます」と強調しました。


2025年上半期の詳細なセグメント別業績


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1. ロビンソンズ・モールズ – 小売成長の維持


ロビンソンズ・モールズの収益は前年同期比9%増の94.6億ペソとなり、EBITDAは8%増の57.8億ペソ、EBITは9%増の40.0億ペソとなりました。稼働率は94%へと改善し、競争の激しい小売市場においてもテナント需要の強さが示されました。


国内全体で170万平方メートルの賃貸可能面積を有する同社は、消費支出の回復とメトロ・マニラおよび地方都市モールでの来客数増加の恩恵を受け続けています。この勢いを維持するため、テナント構成の強化、体験型コンセプトの導入、そしてデジタル施策の展開による顧客エンゲージメントの向上に注力しています。


2. RLCオフィス – 法人テナントからの安定需要


オフィス賃貸事業は、プレミアムオフィスポートフォリオにおける継続的な賃料上昇に支えられ、収益は前年同期比5%増の41.1億ペソを記録しました。EBITDAは4%増の32.5億ペソ、EBITは4%増の26.7億ペソとなりました。


稼働率は87%と安定しており、BPO、多国籍企業、拡大中のテクノロジー企業との長期契約により下支えされています。柔軟性と高品質を兼ね備えたオフィス需要が継続する中、RLCオフィスは安定した収益源としての地位を保っています。


3. ロビンソンズ・ホテルズ&リゾーツ – ホスピタリティ事業の拡大


ホスピタリティ部門の収益は9%増の31.0億ペソとなり、稼働率上昇、平均客室単価(ADR)の改善、運営効率向上により、EBITDAは10%増、EBITは14%増を達成しました。


上半期のハイライトは、2025年5月にセブで開業した「NUSTARホテル」です。同ホテルはフィリピン初の超高級フィリピンブランドホテルであり、NUSTARインテグレーテッド・リゾーツ内に位置し、223室を擁しています。高級デザイン、世界水準のアメニティ、そしてフィリピン文化を融合させた空間は、国内外の高所得層旅行者の獲得を狙っています。

RHRのホテルポートフォリオは全国で27軒、4,000室超の客室を提供しています。


4. ロビンソンズ・ロジスティクス&インダストリアル・ファシリティーズ(RLX) – 効率性を伴う事業拡大


RLXの収益は前年同期比17%増の4億5,100万ペソとなり、設備能力の拡大と運営効率化が成長を後押ししました。EBITDAは16%増の4億800万ペソ、EBITは10%増の3億ペソに達しました。


ルソン島全域で13の産業施設を運営するRLXは、物流、eコマース、製造業といった、国内経済の拡大と内需の増加により安定的に成長している業界に対応しています。


5. ロビンソンズ・デスティネーション・エステーツ(RDE) – ライフスタイル開発の先駆者


RDEは、ジョイントベンチャー向けの繰延土地販売から4億7,500万ペソの収益を計上し、EBITDAとEBITはそれぞれ2億7,600万〜2億7,800万ペソの水準となりました。


7月には、パシグ市ブリッジタウン・エステートにおいて、アジア初となるトーナメント規格のピックルボール施設「ヘリオス・ピックルボール・センター」の起工式が行われました。コスマス・アスレチック・ベンチャーズ社(KAVC)との共同開発によるこの施設は、延床面積17,500平方メートル、8階建て、25面のプロ仕様コートを備え、プロフェッショナル・ピックルボール・アソシエーション(PPA)ツアーの開催を目指しています。これにより、ブリッジタウンはプレミアな複合ライフスタイル拠点としての地位をさらに強化します。


6. RLCレジデンシズ – 強力な住宅売上認識


住宅部門は2025年第2四半期の注目セグメントの一つとなり、実現収益は前年同期比130%増の27億8,000万ペソとなりました。これにより、上半期の実現収益は前年から33%増の47億3,000万ペソに達しました。


成長の原動力は、好調な完成済み物件(RFO)の販売と、前年に販売された物件のうち持分支払い基準に達した案件からの収益認識です。自社開発プロジェクトからの純売上は32億ペソ、ジョイントベンチャーからは5億7,100万ペソの売上を計上し、JVからの持分利益は7億600万ペソに達しました。


RCR – 大規模資産注入によるREITポートフォリオの強化


RLCのREIT部門である**RLコマーシャルREIT, Inc.(RCR)**は、2025年第2四半期の収益が前年同期比62%増の23億4,000万ペソとなりました。上半期では、稼働率97%という高い水準と、RLCからの評価額306億7,000万ペソに及ぶ9つのモールの資産注入に支えられ、収益は前年同期比60%増の45億9,000万ペソに達しました。


この資産スワップ取引では、1株8ペソで38億3,000万株のRCR株式と引き換えに、総賃貸可能面積約32万4,000平方メートルのモール資産がRCRに移管されました。この結果、RCRの資産規模と賃貸収益能力は大幅に拡大し、国内最大級のREITとしての地位を一層強化しています。


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2025年残り期間の見通し


RLCは、2025年上半期の堅調な業績、多角化された収益源、そして健全化した財務基盤を背景に、2025年下半期においても持続的な成長が見込まれています。


同社は今後、以下の取り組みを進めることが期待されます。


  • モール来客数の回復を活用し、リーシング拡大と小売分野でのイノベーションを最大化。

  • 観光需要の回復を取り込み、特にNUSTARホテルを中心としたホテルポートフォリオの拡充で成長を加速。

  • 物流・産業分野での存在感を強化し、eコマースや製造業テナントからの旺盛な需要に応える。

  • 住宅引き渡しを加速し、事前販売済みユニットの売上計上を拡大。

  • RCRのREITプラットフォームを最大限活用し、資本を解放して新たな成長分野に再投資。


規律ある事業遂行、慎重な財務運営、そして戦略的拡大により、RLCは2025年のフィリピン不動産市場において注目すべき主要プレーヤーであり続けるでしょう。


出典:

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