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マニラ不動産投資:マカティ vs. BGC|商業物件で比較したい5つの特徴

4 日前
読了時間: 19分
夕景のマカティと青い夜景のBGCを左右比較した不動産投資画像。中央にVS、上にマニラ不動産投資、下に地区名と説明文。

マニラ首都圏で商業用不動産への投資を検討する際、候補として名前が挙がりやすいのが**マカティCBD(中央ビジネス地区)とBGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)**です。


どちらもフィリピンを代表するビジネスエリアですが、街の成り立ちや建物の特徴、人の流れ、周辺環境にはそれぞれ違いがあります。


マカティは長年にわたり企業や金融機関が集積してきた、歴史あるビジネス街。一方のBGCは、オフィス、住宅、商業施設、飲食店、学校、医療施設、公園などを一体的に整備してきた、比較的新しい都市型エリアです。


商業物件を選ぶうえで、この違いは決して小さくありません。

立地は物件価格だけでなく、どのような顧客を呼び込みやすいか、従業員が通勤しやすいか、周辺にどの程度競合がいるか、賃貸条件はどうか、将来的に事業を拡大しやすいかといった点にも影響します。


2026年第1四半期のオフィス取引面積を見ると、Leechiu Property Consultantsのデータでは、マカティが約77,900㎡、BGCが約27,700㎡でした。また、両エリアともマニラ首都圏の他地域と比べ、オフィスの空室率は比較的低い水準にあります。

では、マカティとBGCで商業物件を比較する場合、具体的にどのようなポイントを見るべきなのでしょうか。


ここでは、特に押さえておきたい5つの違いを見ていきます。


1. ビジネス環境|歴史あるマカティと計画都市BGC

ビジネス環境の比較図。マカティとBGCの都市景観を並べ、金融機関や住宅、学校、公園などのアイコン付き一覧を示す。

マカティとBGCの大きな違いのひとつが、ビジネス街として発展してきた背景です。

マカティ:すでに形成された企業ネットワーク

マカティは、長年にわたりフィリピンを代表する金融・ビジネスの中心地として発展してきました。


Ayala Avenue(アヤラ・アベニュー)を中心とするマカティCBDには、銀行、金融機関、多国籍企業、法律事務所、各種専門サービス企業、大使館、ホテル、レストラン、小売店などが集まっています。


すでに多くの企業と従業員が集積しているため、既存の企業ネットワークやオフィス人口を商圏として活用したいビジネスにとっては、大きなメリットになり得ます。

たとえば、法人向けサービス、金融関連企業、オフィスワーカーをターゲットとする飲食店、コンビニエンスストア、クリニック、各種サービス業などが考えられます。

実際、Leechiuによると、2026年第1四半期にマカティで成立したオフィス取引の63%がAyala Avenue周辺に集中しており、内装済み、または一部内装済みの物件も多く取引されています。


BGC:仕事と暮らしが近い複合都市

BGCは、マカティとは異なる形で発展してきました。

オフィスだけでなく、コンドミニアム、ショッピング施設、レストラン、インターナショナルスクール、医療施設、公園などが計画的に配置されています。

そのため、単純な「オフィス街」というより、働く・住む・買い物をする・食事をする・余暇を過ごす、といった都市機能が比較的コンパクトにまとまったエリアと見ることができます。


商業テナントにとっては、平日のオフィスワーカーだけでなく、周辺住民や夜間・週末の来街者にもアプローチできる可能性があります。

商業物件として見ると、マカティは既存の企業集積を活かしたい事業、BGCはオフィス・住宅・商業・ライフスタイルが混在する環境を活かしたい事業と相性を検討しやすいでしょう。


2. 市場と空室率|人気エリアだから物件が多いとは限らない

物件市場と供給状況の比較図。マカティとBGCの高層ビル夜景と数値、オフィス取引件数77,900/27,700、空室率9%/8%、全体19%を表示。

商業物件を検討するとき、意外と見落とされやすいのが「選べる物件がどの程度あるか」という点です。


人気の高いビジネス街だからといって、条件の良い商業スペースが豊富に出ているとは限りません。


Colliersによると、2026年第1四半期のマニラ首都圏全体のオフィス空室率は約19%でした。


一方、Leechiuのデータでは、同時期の空室率は**マカティCBDが約9%、BGCが約8%**となっています。


つまり、大型区画や設備条件の良い物件などを探す場合、どちらのエリアでも選択肢が限られる可能性があります。


空室が少ない状況は、既存の物件オーナーにとっては競合物件が少なくなるという側面があります。その一方で、テナント側から見ると、希望条件に合う物件を見つけにくくなることがあります。


たとえば、

  • 複数フロアを連続して借りたい

  • 一定数以上の駐車場が必要

  • レストラン用の排気設備が必要

  • 特殊な電気容量が必要

  • 特定の建物グレードや設備条件を求めている

といった場合は、早い段階から物件を探す必要があります。

また、投資家にとって重要なのは「マカティかBGCか」というエリア名だけではありません。


同じエリア内、それも数ブロックしか離れていない物件であっても、築年数、テナント構成、駐車場、フロア効率、建物管理、道路からの視認性、設備仕様などによって、物件としての競争力は変わります。


3. 顧客層と人の流れ|誰に利用してもらう物件なのか


マカティとBGCの顧客層比較図。中央に「顧客層と人の流れ マカティ vs. BGC」、左右に高層ビル街と人々、各主な顧客層を表示。

商業物件は、面積と価格だけで判断するものではありません。

その物件の周辺に、どのような人が、いつ、どのような目的で集まっているのかを見ることが重要です。


特にレストラン、カフェ、コンビニ、クリニック、美容サロン、フィットネスなど、一般消費者を顧客とするビジネスでは、この違いが売上にも関わってきます。


マカティの主な顧客層

マカティでは、企業勤務者や金融関係者、各種専門職に加え、コンドミニアム居住者、ホテル宿泊客、外国人居住者、買い物客、レストラン利用者など、幅広い層が行き交います。

ただし、同じマカティでもエリアによって特徴は異なります。


Ayala Avenue、Salcedo Village、Legazpi Village、Greenbelt周辺などでは、それぞれ人の流れや利用目的が異なるためです。

たとえば、大規模オフィスの近くにある飲食店なら平日のランチ需要を取り込みやすい一方、週末になると人の流れが変わることも考えられます。


BGCの主な顧客層

BGCではオフィスワーカーに加え、周辺のコンドミニアムに住む人々や、買い物・食事・レジャーを目的に訪れる人も多く見られます。


特にHigh Street周辺や大型複合開発エリアでは、通常のオフィス時間が終わった後でも、レストラン、ショッピングモール、公園、フィットネス施設、ホテル、住宅などを目的とした人の流れが生まれます。


そのため、夜間や週末の集客も重要になるビジネスでは、こうした周辺環境を確認する価値があります。


重要なのは、「マカティとBGCのどちらが良いか」から考え始めないことです。

まず、誰を顧客にしたいのかを明確にする必要があります。


法人向けサービスであれば、大規模オフィスへの近さが重要かもしれません。

レストランやカフェなら、昼間人口だけでなく、周辺住宅、店舗の視認性、夜間の人通りも確認したいところです。


クリニックやウェルネス系施設なら、居住人口、駐車場、アクセス、周辺オフィスの存在なども需要に影響します。


小売店舗であれば、エリアそのものの知名度より、店舗前の人通りや道路からの見え方が重要になる場合もあります。


有名な住所だからといって、必ずしもそのビジネスに適した立地とは限りません。


4. アクセス|「便利」の基準は業種によって変わる

不動産比較のスライド。上部に「アクセス性と投資の検討ポイント マカティ vs. BGC」。都心の夜景背景で、下部に購入価格など投資項目が並ぶ。

商業物件では、アクセスも重要な比較ポイントです。


マカティ

マカティはマニラ首都圏の中心部に位置し、EDSA、Ayala Avenue、Buendiaなどの主要道路や交通ルートと接続しています。


CBD内にはオフィス、ショッピングモール、ホテル、レストラン、銀行、住宅などが集まっているため、ビジネスに必要な都市機能へアクセスしやすい環境が形成されています。

特に従業員がマニラ首都圏のさまざまな地域から通勤する企業では、交通アクセスが採用、通勤時間、出社のしやすさなどに影響する可能性があります。


Colliersも、オフィス選びでは公共交通機関へのアクセスを重視することを推奨しており、アクセスの良さは出社促進や長期的なオフィス運営の観点でも重要だとしています。

BGC

BGCはC5、McKinley Road、Kalayaan Avenue、EDSA方面へつながる道路などを通じて、マカティやマニラ首都圏の各地域と接続しています。


エリア内には比較的新しい道路や歩行者空間が整備され、オフィス、商業施設、公園、住宅がまとまって配置されています。


ただし、「BGCだから便利」「マカティだから便利」と単純に判断するのではなく、実際に働く従業員や利用する顧客がどこから来るのかを確認することが大切です。


また、アクセスで重視すべきポイントは物件用途によって変わります。


オフィスなら従業員の通勤利便性、レストランなら歩行者からの視認性や店舗への入りやすさ、クリニックなら駐車場や車での乗り降りのしやすさなどが重要になります。


つまり、投資家自身の目線ではなく、将来その物件を借りるテナントや利用する顧客の目線でアクセスを確認することが重要です。


5. 物件タイプと投資機会|「新しい=有利」とは限らない


最後に比較したいのが、投資対象となる建物そのものです。


マカティ:築年数もグレードも幅広い

歴史の長いCBDであるマカティには、さまざまな年代の商業ビルがあります。


築年数の経過した物件から、改修された建物、最新のプレミアムオフィスタワーまで、選択肢の幅が広いことが特徴です。


築年数の古い物件は取得価格を抑えられる可能性がある一方、内装工事や設備更新が必要になる場合があります。


反対に、新しいGrade Aクラスのオフィスでは取得価格や賃料が高くなる可能性がありますが、設備や共用部などの面で、一定の法人テナントから評価されやすいケースもあります。

また、マカティでは現在も再開発が進んでいます。

Colliersは、高品質なオフィス供給が限られていることがマカティCBDの需給を引き締める一因になっていると指摘しており、大規模な本社開発や再開発プロジェクトによって、今後エリアの一部が変化していくことも予想されています。

BGC:比較的新しい物件が多い

BGCは比較的新しく開発されたエリアのため、新しいオフィスタワーや複合開発物件が多く見られます。

効率的なフロア設計、比較的新しい建物設備、環境認証、現代的な共用スペース、商業施設との一体開発など、現在の法人需要を意識した仕様を持つ建物もあります。


ただし、新しい物件だから収益性が高いとは限りません。


取得価格、想定賃料、空室リスク、管理費、固定資産税、内装費用、契約条件、想定利回りなどを総合的に確認する必要があります。


投資判断では、「マカティだから」「BGCだから」という理由だけで物件を選ばず、最終的には個別物件の条件を見ることが大切です。


マカティとBGCを比較すると

比較項目

マカティ

BGC

ビジネス街としての特徴

歴史ある金融・企業中心地

比較的新しい計画型ビジネス地区

商業環境

法人・専門サービスが集積

オフィス・住宅・商業・ライフスタイルが混在

建物

築年数の古い建物から改修物件、最新タワーまで幅広い

比較的新しい商業・複合開発が多い

主な利用者

企業勤務者、専門職、住民、ホテル宿泊客、買い物客など

企業勤務者、住民、買い物客、家族、レジャー目的の来街者など

投資時の視点

既存の立地価値と再開発の動き

新しい物件と複合都市環境

特に確認したい点

建物状態、アクセス、テナント層、価格

建物仕様、BGC内の立地、価格、テナント層

どちらか一方を「優れている」と考える必要はありません。

商業物件としての適性は、用途、建物仕様、取得価格、想定テナント、投資戦略によって変わります。


商業物件を購入する前に確認したい10項目


マカティ、BGC、あるいはマニラ首都圏のその他のエリアで商業用不動産を検討する場合、販売価格だけで判断するのは避けたいところです。


購入前には、少なくとも次のポイントを確認しておきましょう。


  1. 細かな立地条件 — オフィス、住宅、交通機関、モール、主要道路などに近いか

  2. 想定テナント — 実際にどのような企業・店舗が借りる可能性があるか

  3. 建物の状態 — 主要設備の築年数や状態に問題がないか

  4. 利用可能な用途 — 想定している事業を法的・技術的に


マニラ不動産投資:マカティ vs. BGC|商業物件で比較したい5つの特徴


マニラ首都圏で商業用不動産への投資を検討する際、候補として名前が挙がりやすいのが**マカティCBD(中央ビジネス地区)とBGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)**です。


どちらもフィリピンを代表するビジネスエリアですが、街の成り立ちや建物の特徴、人の流れ、周辺環境にはそれぞれ違いがあります。


マカティは長年にわたり企業や金融機関が集積してきた、歴史あるビジネス街。一方のBGCは、オフィス、住宅、商業施設、飲食店、学校、医療施設、公園などを一体的に整備してきた、比較的新しい都市型エリアです。


商業物件を選ぶうえで、この違いは決して小さくありません。


立地は物件価格だけでなく、どのような顧客を呼び込みやすいか、従業員が通勤しやすいか、周辺にどの程度競合がいるか、賃貸条件はどうか、将来的に事業を拡大しやすいかといった点にも影響します。


2026年第1四半期のオフィス取引面積を見ると、Leechiu Property Consultantsのデータでは、マカティが約77,900㎡、BGCが約27,700㎡でした。また、両エリアともマニラ首都圏の他地域と比べ、オフィスの空室率は比較的低い水準にあります。


では、マカティとBGCで商業物件を比較する場合、具体的にどのようなポイントを見るべきなのでしょうか。


ここでは、特に押さえておきたい5つの違いを見ていきます。


1. ビジネス環境|歴史あるマカティと計画都市BGC


マカティとBGCの大きな違いのひとつが、ビジネス街として発展してきた背景です。


マカティ:すでに形成された企業ネットワーク

マカティは、長年にわたりフィリピンを代表する金融・ビジネスの中心地として発展してきました。


Ayala Avenue(アヤラ・アベニュー)を中心とするマカティCBDには、銀行、金融機関、多国籍企業、法律事務所、各種専門サービス企業、大使館、ホテル、レストラン、小売店などが集まっています。


すでに多くの企業と従業員が集積しているため、既存の企業ネットワークやオフィス人口を商圏として活用したいビジネスにとっては、大きなメリットになり得ます。


たとえば、法人向けサービス、金融関連企業、オフィスワーカーをターゲットとする飲食店、コンビニエンスストア、クリニック、各種サービス業などが考えられます。


実際、Leechiuによると、2026年第1四半期にマカティで成立したオフィス取引の63%がAyala Avenue周辺に集中しており、内装済み、または一部内装済みの物件も多く取引されています。


BGC:仕事と暮らしが近い複合都市

BGCは、マカティとは異なる形で発展してきました。


オフィスだけでなく、コンドミニアム、ショッピング施設、レストラン、インターナショナルスクール、医療施設、公園などが計画的に配置されています。


そのため、単純な「オフィス街」というより、働く・住む・買い物をする・食事をする・余暇を過ごす、といった都市機能が比較的コンパクトにまとまったエリアと見ることができます。


商業テナントにとっては、平日のオフィスワーカーだけでなく、周辺住民や夜間・週末の来街者にもアプローチできる可能性があります。


商業物件として見ると、マカティは既存の企業集積を活かしたい事業、BGCはオフィス・住宅・商業・ライフスタイルが混在する環境を活かしたい事業と相性を検討しやすいでしょう。


2. 市場と空室率|人気エリアだから物件が多いとは限らない


商業物件を検討するとき、意外と見落とされやすいのが「選べる物件がどの程度あるか」という点です。


人気の高いビジネス街だからといって、条件の良い商業スペースが豊富に出ているとは限りません。


Colliersによると、2026年第1四半期のマニラ首都圏全体のオフィス空室率は約19%でした。


一方、Leechiuのデータでは、同時期の空室率は**マカティCBDが約9%、BGCが約8%**となっています。


つまり、大型区画や設備条件の良い物件などを探す場合、どちらのエリアでも選択肢が限られる可能性があります。


空室が少ない状況は、既存の物件オーナーにとっては競合物件が少なくなるという側面があります。その一方で、テナント側から見ると、希望条件に合う物件を見つけにくくなることがあります。


たとえば、

  • 複数フロアを連続して借りたい

  • 一定数以上の駐車場が必要

  • レストラン用の排気設備が必要

  • 特殊な電気容量が必要

  • 特定の建物グレードや設備条件を求めている

といった場合は、早い段階から物件を探す必要があります。

また、投資家にとって重要なのは「マカティかBGCか」というエリア名だけではありません。


同じエリア内、それも数ブロックしか離れていない物件であっても、築年数、テナント構成、駐車場、フロア効率、建物管理、道路からの視認性、設備仕様などによって、物件としての競争力は変わります。


3. 顧客層と人の流れ|誰に利用してもらう物件なのか


商業物件は、面積と価格だけで判断するものではありません。


その物件の周辺に、どのような人が、いつ、どのような目的で集まっているのかを見ることが重要です。


特にレストラン、カフェ、コンビニ、クリニック、美容サロン、フィットネスなど、一般消費者を顧客とするビジネスでは、この違いが売上にも関わってきます。


マカティの主な顧客層

マカティでは、企業勤務者や金融関係者、各種専門職に加え、コンドミニアム居住者、ホテル宿泊客、外国人居住者、買い物客、レストラン利用者など、幅広い層が行き交います。


ただし、同じマカティでもエリアによって特徴は異なります。


Ayala Avenue、Salcedo Village、Legazpi Village、Greenbelt周辺などでは、それぞれ人の流れや利用目的が異なるためです。


たとえば、大規模オフィスの近くにある飲食店なら平日のランチ需要を取り込みやすい一方、週末になると人の流れが変わることも考えられます。


BGCの主な顧客層


BGCではオフィスワーカーに加え、周辺のコンドミニアムに住む人々や、買い物・食事・レジャーを目的に訪れる人も多く見られます。


特にHigh Street周辺や大型複合開発エリアでは、通常のオフィス時間が終わった後でも、レストラン、ショッピングモール、公園、フィットネス施設、ホテル、住宅などを目的とした人の流れが生まれます。


そのため、夜間や週末の集客も重要になるビジネスでは、こうした周辺環境を確認する価値があります。


重要なのは、「マカティとBGCのどちらが良いか」から考え始めないことです。


まず、誰を顧客にしたいのかを明確にする必要があります。


法人向けサービスであれば、大規模オフィスへの近さが重要かもしれません。


レストランやカフェなら、昼間人口だけでなく、周辺住宅、店舗の視認性、夜間の人通りも確認したいところです。


クリニックやウェルネス系施設なら、居住人口、駐車場、アクセス、周辺オフィスの存在なども需要に影響します。


小売店舗であれば、エリアそのものの知名度より、店舗前の人通りや道路からの見え方が重要になる場合もあります。


有名な住所だからといって、必ずしもそのビジネスに適した立地とは限りません。


4. アクセス|「便利」の基準は業種によって変わる


商業物件では、アクセスも重要な比較ポイントです。


マカティ

マカティはマニラ首都圏の中心部に位置し、EDSA、Ayala Avenue、Buendiaなどの主要道路や交通ルートと接続しています。


CBD内にはオフィス、ショッピングモール、ホテル、レストラン、銀行、住宅などが集まっているため、ビジネスに必要な都市機能へアクセスしやすい環境が形成されています。

特に従業員がマニラ首都圏のさまざまな地域から通勤する企業では、交通アクセスが採用、通勤時間、出社のしやすさなどに影響する可能性があります。


Colliersも、オフィス選びでは公共交通機関へのアクセスを重視することを推奨しており、アクセスの良さは出社促進や長期的なオフィス運営の観点でも重要だとしています。


BGC


BGCはC5、McKinley Road、Kalayaan Avenue、EDSA方面へつながる道路などを通じて、マカティやマニラ首都圏の各地域と接続しています。


エリア内には比較的新しい道路や歩行者空間が整備され、オフィス、商業施設、公園、住宅がまとまって配置されています。


ただし、「BGCだから便利」「マカティだから便利」と単純に判断するのではなく、実際に働く従業員や利用する顧客がどこから来るのかを確認することが大切です。


また、アクセスで重視すべきポイントは物件用途によって変わります。


オフィスなら従業員の通勤利便性、レストランなら歩行者からの視認性や店舗への入りやすさ、クリニックなら駐車場や車での乗り降りのしやすさなどが重要になります。


つまり、投資家自身の目線ではなく、将来その物件を借りるテナントや利用する顧客の目線でアクセスを確認することが重要です。


5. 物件タイプと投資機会|「新しい=有利」とは限らない


最後に比較したいのが、投資対象となる建物そのものです。


マカティ:築年数もグレードも幅広い

歴史の長いCBDであるマカティには、さまざまな年代の商業ビルがあります。

築年数の経過した物件から、改修された建物、最新のプレミアムオフィスタワーまで、選択肢の幅が広いことが特徴です。


築年数の古い物件は取得価格を抑えられる可能性がある一方、内装工事や設備更新が必要になる場合があります。


反対に、新しいGrade Aクラスのオフィスでは取得価格や賃料が高くなる可能性がありますが、設備や共用部などの面で、一定の法人テナントから評価されやすいケースもあります。

また、マカティでは現在も再開発が進んでいます。


Colliersは、高品質なオフィス供給が限られていることがマカティCBDの需給を引き締める一因になっていると指摘しており、大規模な本社開発や再開発プロジェクトによって、今後エリアの一部が変化していくことも予想されています。


BGC:比較的新しい物件が多い

BGCは比較的新しく開発されたエリアのため、新しいオフィスタワーや複合開発物件が多く見られます。


効率的なフロア設計、比較的新しい建物設備、環境認証、現代的な共用スペース、商業施設との一体開発など、現在の法人需要を意識した仕様を持つ建物もあります。


ただし、新しい物件だから収益性が高いとは限りません。


取得価格、想定賃料、空室リスク、管理費、固定資産税、内装費用、契約条件、想定利回りなどを総合的に確認する必要があります。


投資判断では、「マカティだから」「BGCだから」という理由だけで物件を選ばず、最終的には個別物件の条件を見ることが大切です。


マカティとBGCを比較すると

比較項目

マカティ

BGC

ビジネス街としての特徴

歴史ある金融・企業中心地

比較的新しい計画型ビジネス地区

商業環境

法人・専門サービスが集積

オフィス・住宅・商業・ライフスタイルが混在

建物

築年数の古い建物から改修物件、最新タワーまで幅広い

比較的新しい商業・複合開発が多い

主な利用者

企業勤務者、専門職、住民、ホテル宿泊客、買い物客など

企業勤務者、住民、買い物客、家族、レジャー目的の来街者など

投資時の視点

既存の立地価値と再開発の動き

新しい物件と複合都市環境

特に確認したい点

建物状態、アクセス、テナント層、価格

建物仕様、BGC内の立地、価格、テナント層

どちらか一方を「優れている」と考える必要はありません。


商業物件としての適性は、用途、建物仕様、取得価格、想定テナント、投資戦略によって変わります。


商業物件を購入する前に確認したい10項目


マカティ、BGC、あるいはマニラ首都圏のその他のエリアで商業用不動産を検討する場合、販売価格だけで判断するのは避けたいところです。

購入前には、少なくとも次のポイントを確認しておきましょう。

  1. 細かな立地条件 — オフィス、住宅、交通機関、モール、主要道路などに近いか

  2. 想定テナント — 実際にどのような企業・店舗が借りる可能性があるか

  3. 建物の状態 — 主要設備の築年数や状態に問題がないか

  4. 利用可能な用途 — 想定している事業を法的・技術的に

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