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マニラの不動産管理:コンドミニアムの売却を検討するきっかけとなる7つの費用負担と管理上の問題

12 時間前
読了時間: 12分

マニラ首都圏にコンドミニアムを所有することは、家賃収入の確保や長期的な資産形成につながる可能性があります。


しかし、日本をはじめとする海外に居住するオーナーにとって、フィリピンの物件を遠隔で管理し続けることは、決して簡単ではありません。


入居者が見つからない期間の管理費、予期しない修繕費、入居者との連絡、設備の老朽化など、所有期間が長くなるほどさまざまな課題が生じることがあります。


特に、現地で直接物件を確認したり、修繕工事に立ち会ったりすることが難しい場合、管理に必要な時間や費用が増える可能性があります。


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Colliers Philippinesの2026年第2四半期住宅市場レポートでは、マニラ首都圏のコンドミニアム市場について、空室や販売在庫の多さが課題として挙げられており、2026年末の住宅空室率は25.6%になると予測されています。ただし、これは市場全体の指標であり、すべての物件に当てはまるものではありません。


こうした市場環境では、適切なマニラの不動産管理によって問題を改善できる場合がある一方、所有状況によっては売却を検討したほうが合理的なケースもあります。

今回は、海外在住のコンドミニアムオーナーが知っておきたい、7つの管理上の問題と売却を検討する際の判断ポイントを解説します。


1. コンドミニアムの管理組合費と維持費が増加している


コンドミニアムは、入居者がいない期間でも一定の維持費が発生します。


代表的なものが、管理組合費(Association Dues)です。


通常、共用部分の清掃や維持管理、警備、設備の運営などに使用されます。また、管理組合の予算や決議内容によっては、追加負担金が発生する場合もあります。


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フィリピンの共和国法第4726号(Condominium Act)は、コンドミニアムの所有権や共用部分などに関する法的枠組みを定めています。


例えば、月額管理組合費が5,000ペソ、その他の維持費が月平均2,000ペソかかる場合を考えてみましょう。


年間維持費の計算例:

月額管理組合費

₱5,000

その他の月額維持費

₱2,000

年間合計

₱84,000

※計算例。固定資産税、保険料、突発的な修繕費などは含みません。

家賃収入が十分に得られていない場合、こうした固定費が収益性を圧迫する可能性があります。

売却を検討する目安: 継続的な維持費に対して収益が見合わず、賃貸条件を改善しても十分な利益が期待できない場合は、売却を選択肢として比較する価値があります。

2. 空室期間が長く、家賃収入が安定しない


コンドミニアムの賃貸運用では、空室期間が長引くことが大きな負担になる場合があります。


入居者がいなくても、管理組合費や税金、設備維持費などの支払いが続くためです。

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また、マニラ首都圏の賃貸需要は、エリアや物件の築年数、設備、周辺の競合状況によって異なります。


例えば、月額家賃30,000ペソで募集している物件を考えてみましょう。

項目

年間金額

12か月間入居した場合

₱360,000

3か月間空室だった場合

₱270,000

家賃収入の差額

₱90,000

この差額は、管理費や修繕費を差し引く前の金額です。

賃貸市場で競争が激しい場合、空室期間を短縮するために賃料の見直しや室内設備の改善が必要になることもあります。

売却を検討する目安: 適切な募集活動や家賃調整を行っても空室が繰り返され、長期的な収益改善が見込めない場合は、売却を含めた運用方針の見直しが考えられます。

3. 修繕費や突発的な設備トラブルが増えている

コンドミニアムの設備は、使用年数とともに修理や交換が必要になります。


特にエアコン、給排水設備、キッチン設備、内装などは、日常的な使用によって劣化することがあります。

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海外在住のオーナーの場合、業者の手配、見積もりの確認、工事の進捗管理、完了後の点検なども遠隔で行わなければならないことがあります。


例えば、年間に次のような修繕費が発生したとします。

修繕内容

費用例

エアコン修理

₱18,000

配管修理

₱12,000

内装補修

₱25,000

合計

₱55,000

※実際の工事費用ではなく、説明のための仮定の金額です。


修繕自体は物件の価値を維持するために必要ですが、費用が頻繁に発生すると、家賃収入から残る利益が少なくなる可能性があります。

売却を検討する目安: 大規模な修繕が必要で、追加投資に見合う賃料収入や資産価値の改善が見込めない場合は、現状での売却や必要最低限の修繕後の売却を比較するとよいでしょう。

4. 海外からの入居者対応や物件管理が難しい


日本など海外に住みながら、マニラのコンドミニアムを管理することには、時間的・地理的な制約があります。

入居者から設備の故障について連絡があった場合でも、オーナー自身がすぐに現地へ向かえるとは限りません。


さらに、家賃の入金確認、契約更新、退去時の確認、清掃や修繕の手配など、日常的に対応すべき業務もあります。


木目の机にノートPC、電卓、スマホ、木製の家型フレームが置かれた静かな作業風景。キーボードに「かな」表記あり

日本とフィリピンには1時間の時差しかありませんが、現地の業者や管理事務所との調整には、一定の時間と手間がかかります。

このような場合、専門の不動産管理会社に業務を委託する方法があります。

入居者対応、設備修繕の調整、物件点検、必要書類の管理などを現地でサポートしてもらうことで、遠隔管理の負担を軽減できる可能性があります。

ただし、委託には管理手数料が発生するため、費用対効果を確認する必要があります。

売却を検討する目安: 不動産を所有し続けることによる精神的・時間的な負担が大きく、管理委託を利用してもご自身の目的に合わない場合は、売却が一つの選択肢になります。

5. 賃貸利回りが低下し、周辺物件との競争が激しくなっている


コンドミニアム投資では、家賃収入の金額だけでなく、最終的にどの程度の利益が残るのかを確認することが大切です。


表面的には十分な家賃収入があるように見えても、管理費、空室損失、修繕費、管理委託料などを差し引くと、実際の収益は予想より少なくなる場合があります。

机上のグラフと硬貨の山、下向き矢印と%の立方体、都市模型が並ぶ不況を示すビジネスイメージ

また、周辺に新しいコンドミニアムが供給されると、築年数の経過した物件は設備や賃料で競争する必要が生じることがあります。


Colliersの2026年第1四半期住宅市場レポートでも、供給の多さを背景に、コンドミニアム賃料の伸びが限定的になるとの見通しが示されています。


年間賃貸収益の計算例

項目

金額

月額募集家賃

₱30,000

満室時の年間家賃収入

₱360,000

2か月間の空室損失

−₱60,000

管理組合費

−₱60,000

修繕・維持費

−₱25,000

管理委託料

−₱24,000

その他費用控除前の残額

₱191,000


※上記は仮定の計算例です。税金、保険料、借入金返済など、その他の費用は含まれていません。


実際の収益を判断する際には、これらの費用も含めて計算する必要があります。


売却を検討する目安: 継続保有による予想収益が目標を大きく下回る場合は、売却後に手元に残る資金と比較することで、より合理的な判断がしやすくなります。


6. 物件の老朽化によりリフォーム費用が増えている


コンドミニアムは、建物や室内設備の経年劣化を避けることができません。

築年数が経過すると、壁や床の傷み、設備の古さ、家具や家電の劣化などが、賃貸市場での競争力に影響する場合があります。


新築や築浅の物件と競争するために、壁の塗り替え、床材の交換、キッチン設備の改修、家具の入れ替えなどを検討するオーナーもいます。


しかし、リフォームに費用をかけたからといって、その分だけ賃料や売却価格が上がるとは限りません。


キッチンのカウンターに、木目や白いタイル、石材のサンプルとメジャーが並び、リフォーム比較をしている様子

例えば、まとまった金額を投じて室内を改装しても、周辺相場によっては家賃を大幅に引き上げられない可能性があります。


そのため、改装前に複数の見積もりを取り、予想される家賃収入や売却価格と比較することが重要です。


売却を検討する目安: 今後の修繕費が大きく、投資した費用を回収できる見込みが低い場合は、大規模なリフォームを行わずに売却する方法も検討できます。


7. 物件の維持費や管理負担が現在の投資目的に合わなくなっている

コンドミニアムを購入した当初と現在では、オーナーの生活状況や資産運用の目的が変わっていることがあります。


例えば、日本への帰国、転職、退職、家族構成の変化、別の投資への資金移動などが考えられます。


当初は家賃収入を目的として購入した物件であっても、現在では管理負担や維持費のほうが大きな問題となっている場合があります。

白い机に契約書、電卓、ペン、鍵、赤い屋根の家模型が並ぶ不動産契約のイメージ、静かで整然とした雰囲気

ただし、売却にも費用がかかります。


フィリピンでは、対象不動産の税務上の分類や売却条件に応じて、キャピタルゲイン税(Capital Gains Tax)、印紙税(Documentary Stamp Tax)、登記・移転関連費用、仲介手数料などが発生する可能性があります。


税務上、資本資産(Capital Asset)に該当する不動産の売却では、一般に法定の評価基準に基づく6%のキャピタルゲイン税が適用されます。ただし、すべての売却に一律で同じ取り扱いが適用されるわけではありません。


税務上の扱いについては、フィリピン内国歳入庁(BIR)の情報を確認し、必要に応じて税務専門家に相談しましょう。


売却を検討する目安: 物件の保有を続けることが現在の資産計画や生活状況に合わなくなった場合は、売却費用を考慮したうえで、資産の整理を検討することができます。


賃貸を継続するべきか、管理会社に委託するべきか、それとも売却するべきか?

コンドミニアムの管理に問題が生じたからといって、必ず売却する必要があるわけではありません。


まずは、現在の物件状況と将来の収益見通しを整理し、次の3つの選択肢を比較することをおすすめします。

選択肢

適している可能性があるケース

賃貸運用を継続

十分な収益があり、管理上の問題も対応可能

不動産管理会社へ委託

賃貸需要はあるが、海外からの管理が難しい

コンドミニアムを売却

維持費や管理負担が大きく、保有継続のメリットが少ない

売却を検討する場合には、予想売却価格だけでなく、税金や手数料などを差し引いた後の手取り額を確認することが重要です。


また、賃貸を続けた場合に得られると予想される収益と比較することで、より適切な判断につながります。


マニラの不動産管理を専門会社に相談するメリット


海外在住のオーナーにとって、現地の不動産管理を適切に行うことは、物件の状態を維持し、不要なトラブルを減らすうえで重要です。


専門の不動産管理会社に相談することで、入居者との連絡、設備修繕の調整、物件の点検、維持費の確認などについてサポートを受けられる場合があります。


また、売却を検討している場合には、周辺市場の状況、物件の状態、想定売却価格、必要書類などを整理することも役立ちます。


ただし、不動産管理会社へ委託したとしても、空室がなくなることや、家賃収入が必ず増えることが保証されるわけではありません。


大切なのは、マニラの不動産管理を見直しながら、保有継続・管理委託・売却のどの方法がご自身の目的に合っているかを判断することです。


よくある質問(FAQ)

1. マニラのコンドミニアムで家賃収入が減った場合、売却したほうがよいですか?

必ずしも売却が最善とは限りません。まずは空室期間、周辺家賃相場、修繕費、管理費などを確認し、改善できる余地があるかを検討しましょう。それでも期待する収益が得られない場合は、売却を含めた比較が有効です。


2. 外国人オーナーでもフィリピンのコンドミニアムを売却できますか?

原則として、適法に所有しているコンドミニアムは、外国籍のオーナーでも売却できます。ただし、権利証や契約条件、必要書類、税金などについて個別の確認が必要です。

3. 日本に住んでいてもマニラのコンドミニアムを売却できますか?

条件を満たせば、海外に居住したまま売却手続きを進められる場合があります。取引内容によっては、特別委任状(Special Power of Attorney:SPA)や公証・アポスティーユなどの手続きが必要になることがあります。


4. 不動産管理会社に委託するのと売却するのでは、どちらがよいですか?

賃貸収益が安定しており、遠隔管理だけが主な課題である場合は、管理委託が適している可能性があります。一方、収益性の低下や維持費の増加が大きな問題となっている場合は、売却も検討対象になります。


5. 空室のコンドミニアムでも維持費は発生しますか?

はい。入居者がいない期間でも、管理組合費、固定資産税、保険料、維持管理費、ローン返済などが発生する場合があります。費用は物件や契約内容によって異なります。


6. マニラでコンドミニアムを売却する際、どのような費用が必要ですか?

売却条件に応じて、税金、不動産仲介手数料、書類作成費、登記・移転関連費用、未払い管理費の精算などが必要になることがあります。売却前に費用の見積もりを確認しましょう。


7. BedandGo Real Estateでは海外在住オーナー向けにどのようなサポートを提供していますか?

BedandGo Real Estateでは、物件管理に関するご相談、修繕の調整、賃貸に関するお問い合わせ、物件状況の確認、不動産売却に関するご相談など、お客様の状況に応じたサービスをご案内しています。

まとめ

マニラでコンドミニアムを所有することには、賃貸収入や長期的な資産形成といったメリットが期待できます。


一方で、空室期間の長期化、修繕費の増加、入居者対応、設備の老朽化など、管理上の課題によって収益性が低下することもあります。


特に日本など海外に住むオーナーにとっては、日常的な管理の負担も無視できません。

こうした問題が続いている場合、賃貸を継続することだけでなく、不動産管理会社への委託や売却も含めて比較することが重要です。


物件の収益状況、現在の市場環境、ご自身の資産計画を整理し、長期的に納得できる方法を選びましょう。


BedandGo Real Estate|不動産管理・コンドミニアム売却相談

マニラ首都圏にコンドミニアムを所有しているものの、日本など海外からの管理にお困りではありませんか?


BedandGo Real Estateでは、コンドミニアムの管理、賃貸運用、物件の売却に関するご相談を承っています。


現在の物件状況やご希望を伺いながら、管理を継続する場合の選択肢や、売却を検討する際の重要なポイントをご案内します。


BedandGo Real Estate お問い合わせ先

ウェブサイト:BedandGo Real Estate

不動産仲介ライセンス番号:REB License No. 0005171

免責事項:本記事はフィリピンの不動産管理・売却に関する一般的な情報を提供するものであり、法律・税務・金融に関する専門的な助言ではありません。実際の売却価格、税金、契約条件などについては、個別に確認することをおすすめします。

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