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DMCI 2025年12月決算:不動産業績の改善と5つの重要ポイント

  • bedandgoinc
  • 3 日前
  • 読了時間: 6分
DMCI 2025年12月決算と不動産業績の改善

DMCI株主総会で何が語られたか — マニラ首都圏不動産市場への影響


DMCIホールディングスは2025年5月13日、2025年度株主総会(AGM)をオンラインで開催しました。マニラ首都圏の不動産市場を注視している外国人投資家や在住外国人にとって、この総会は年間で最も参考になる開発業者情報のひとつです。DMCI Homesはマニラ首都圏で最も活発な住宅開発業者のひとつであり、AGMでは経営陣が業績の実態と今後の方針を明らかにします。


この記事では、総会で共有された内容のうち最も重要な5つのポイントをわかりやすく整理します。DMCI 2025年12月決算は、DMCI Homesの不動産業績、RFO販売、財務基盤、新規プロジェクト、今後の課題を確認するうえで重要な内容です。難しい財務用語や営業的な表現は使わず、DMCI Homesのマニラ首都圏における現状を率直にお伝えします。

  1. DMCI Homesの2025年第1四半期業績が大幅回復

DMCI 2025年12月決算の5つの重要ポイント

2024年はDMCI Homesにとって厳しい年でした。販売不振とプロジェクト着工数の減少により、純利益は31%減の28億ペソにとどまりました。しかし2025年第1四半期は明確な反転を示し、DMCI Homesのグループへの貢献利益は前年同期比56%増の14億ペソに達しました。没収収入の増加、賃貸収益の改善、工事進捗に連動した収益認識の回復がその主な要因です。


1四半期での56%増という数字は、業績が底打ちして安定化に向かっていることを示す有力なシグナルです。不動産収益は販売から4〜5年後に計上されることが多いため、現在の回復は数年前の販売活動が遅れて反映されているものです。


DMCI HomesのAlfredo Austria社長はこう述べています。「2024年は不動産業界にとって厳しい年でしたが、私たちの焦点を研ぎ澄ます機会にもなりました。市場の回復に向けて、高い価値と品質を提供するプロジェクトの展開準備は整っています。」

  1. グループの財務基盤は安定 — ただし慎重な見通しを維持


AGMにおいてDMCIホールディングスの会長兼社長イシドロ・コンスンジ氏は、グループの短・中期的な業績について「慎重ながらも楽観的」と表現しました。成長の牽引役として、エネルギーセグメントの設備稼働率の向上、鉱業の生産能力拡大、そして不動産セグメントにおけるコロナ禍後の販売回復を挙げました。


グループ全体では、DMCIホールディングスの2025年第1四半期連結純利益は51億ペソとなり、前年同期の56億ペソから9%減少しました。減少の原因は石炭、建設、および2024年12月に取得したセメント事業の低調な結果によるもので、不動産セグメントは改善しています。DMCI Homes、マイニラッド、DMCI Miningの3事業が四半期コア純利益の95%を占めました。


2024年通期では、DMCIホールディングスの連結純利益は151億ペソで、2023年の190億ペソから20%減少しました。エネルギーセグメントの低迷とセメント買収に伴う損失が全体の数字を押し下げましたが、グループの多角化ポートフォリオがその影響を吸収し、不動産は期待を上回るセグメントのひとつとなりました。

  1. RFO(即入居可能物件)の販売が急増


DMCI HomesのRFO販売が2025年に急増

2025年のAGMに向けて、そしてその後も、最も明確なポジティブシグナルのひとつがDMCI HomesのRFO(Ready-for-Occupancy=即入居可能)販売の急増です。RFO物件とは、建設中のプレセリング物件とは異なり、すぐに入居・賃貸が可能な完成済みコンドミニアムです。


2025年1月から5月の間に、DMCI Homesは614戸のRFO物件を販売し、総額43億ペソと前年同期比87%増を記録しました。RFO物件の全販売に占める割合は、2024年初頭の14%から2025年半ばには47%へと大幅に上昇しました。


販売をリードしたのはパシッグ市のアレグラ・ガーデン・プレイスとケソン市パナイ通りのザ・クレストモントで、いずれも2024年末から引き渡しが始まっています。物件見学(サイトトリッピング)の件数も前年比70%増の6,741件に達しており、Austria社長は完成物件を実際に確認できることが購買意欲を高める重要な要因だと述べています。


この傾向は、DMCIが新規タワーの発売より先に既存の完成済み在庫の消化を優先するという戦略的なシフトを反映しています。

  1. 新規プロジェクトと事業拡大計画が進行中


DMCI Homesの新規プロジェクトと今後の見通し

既存在庫の消化を優先しつつも、DMCI Homesは新規開発に向けた動きを止めていません。同社は2025年中に7つの新規プロジェクトで5,372戸(総額約351億ペソ)を発売する計画を発表しました。これにはマニラ首都圏外への不動産展開拡大と、同市の鉄道ネットワーク拡張に連動した交通結節型開発(TOD)が含まれます。


AGMでコンスンジ氏は2x350メガワットのセント・ラファエル発電プロジェクトの復活の可能性やDMCI Powerのオフグリッド事業のさらなる拡大など、不動産以外の長期的な成長機会についても言及しました。


DMCI Homes単体では、2024年末時点で16の進行中プロジェクトに約20,000戸(1,562億ペソ相当)があり、そのうち69%はすでに販売済みです。パイプラインは充実しており、経営陣は新規ローンチを既存在庫の消化に続いて進めると明言しています。


また、DMCI Homesは日本の丸紅との土地売却に関する合弁事業を完了しており、国際的パートナーとの連携を継続しています。日本人駐在員や投資家にとって、丸紅というなじみ深い日本の大手商社とのつながりは注目に値するポイントです。

  1. 経営陣は課題についても率直に言及


好転の兆しと並び、2025年のAGMはビジネス上の課題に対する率直な姿勢でも際立っていました。


コンスンジ氏は高金利と建設・不動産セグメントの緩やかな回復を主要な外部リスクとして挙げ、旧CEMEX Holdings Philippinesから引き継いだコンクリートホールディングス(セメント事業)が統合コストを吸収しながら損失計上中であると説明しました。


不動産面では、DMCI Homesは依然として大きな未販売在庫を抱えています。2024年末の総在庫は92億ペソに達し、RFO在庫は66%増の306億ペソ、プレセリング在庫は9%増の614億ペソとなりました。これはバイヤーを待つ完成物件と、建設中の販売済み物件の両方を含む数字です。


Austria社長は、コロナ禍のプロジェクト着工減少が今後数年間にわたり収益認識に影響し続けると認めた上で、この困難な時期を有効に活用したと述べています。「財務基盤の強化、将来の発売準備、そして未開拓市場向けの新商品開発に注力しました。」


マニラ首都圏のコンドミニアム市場が直面する供給過剰についても、経営陣は特定のエリアに限定された問題であり、市場全体ではないと強調しました。

DMCI 2025年12月決算:5つの重要ポイント


DMCI AGM 2025は、転換点を迎えた開発業者の姿を映し出しています。コロナ禍の最悪期は過ぎ、DMCI Homesの第1四半期利益は大幅に回復し、RFO販売は急増し、物件見学件数の増加は購買意欲の再燃を示しています。親会社グループは多角化された財務基盤を維持しており、公共サービス、鉱業、不動産がそれぞれ全体の安定に寄与しています。


課題は依然として存在します。大規模な未販売在庫、セメント事業の統合コスト、高金利、そして不均一な回復を続けるマニラ首都圏不動産市場。しかし今回のAGMでの経営陣のトーンは、過大な期待を持たせることなく、現状を正直に伝えるものでした。


マニラ首都圏の不動産市場を追う外国人投資家や在住外国人にとって、DMCI AGM 2025のアップデートは、この主要開発業者の現在地と今後の方向性を把握するための有益な参考情報です。


マニラ首都圏の不動産に関する開発業者情報、市場レポート、最新ニュースは、BedandGoでご確認ください。

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